奏、家宝を壊す。の巻

受難のカマカ。

今日は嫁さんがフラダンス教室の日だ。

仕事を早めに切り上げたいが終わらず8時に実家に奏を迎えに行く。


車を止めてまず庭先のサンタ(主)とジル(居候)に挨拶をすると、

奏が家の中からガラス越しに俺を見つけて泣き出す。


さっきまで泣いてもいなかったのに。


足早に玄関をあけると

サザエさんのタラちゃんばりに

『バブー!』

と俺の元へかけよってくる。


あー、俺のことわかるんだぁー。

こんな頼りない俺にも頼ってくるこの子が可愛いとともに申し訳なくなる。


もっとしっかりした父親にならなくては。


奏をあやす為にウクレレを弾いてから渡すと、

最近なんでも叩きつける癖のある奏はうちの家宝のウクレレをもなんなく

叩きつけ、ポッキーンとネックとボディを真っ二つにした。

40年前のウクレレなのでもう老朽化していたとは思うが、

まさかこんな簡単に折れるとは‥


また修理に出さなくては。


今日壊されたウクレレは浦ちゃんのフラダンスの先生が見て、

『こっ!!これはっ!!?あなた、なんでこんな凄いモノ持ってるの?!』

と言われた一品。

ウクレレの王様カマカというメーカーの

ケイキ(ハワイ語で子供という意味。)というもの。

修理代が心配だ…。