トカとワシミルク。の巻

エッジの利いたスカが魅力です。

今日の表題で、

すでに意味が分かっている人と、

全く意味不明。という人に分かれると思う。




スーパーでのこと。

嫁さんに、

『ワシミルク飲みたいやっさー』

となにげに俺が言ったら、

『えっ!?何?それ?』

とのこと。



そうか。

県外出身の嫁さんは知らないんだ。

『ワシミルク』。



ということで、

今日はこのお話。



『ワシミルク』



ってなんやねんっ!?

『俺、ミルク。』

ちがうちがう。


『鷲のミルク?そんなのあるの?
飲ませてるところ、見たこと無いよ?』

ちがうちがう。





実は、

ここ沖縄では、

『練乳』

のことを

『ワシミルク』

と呼ぶ。



なぜか?



(たぶん)

敗戦後、

アメリカ統治下に

沖縄に入ってきた

ネスレが製造している練乳が

事の発端になったと思う。



実は、

ネスレが製造している

その練乳の缶には、


『イーグル』


つまり日本語で言うところの


『ワシ』


が書かれているのだ。





沖縄の人はネーミングが大胆だ。

っていうか、まんまだ。

例えば、

タイヤのパンク修理を主に行っているお店のことを

『タイヤヤ(屋)ー』

もしくは

『パンクヤー』

と呼ぶ。


だから、

この

『ワシミルク』

も、

『ワシ』

が缶に書かれているから単に

『ワシミルク』

というわけだ。


うーん。

ビバ・オキナワ!



沖縄に遊びに来た際には、

スーパーで店員さんに聞いてみて下さい。


『ワシミルクありますか?』


って。

ちゃんと案内してくれますよ。




さて、

前述の

『ワシミルク飲みたいやっさー』



ですが、

…ということは…

そう、


沖縄では

『ワシミルク(練乳)』

をドリンクとして扱います。


とは言っても、

デブのように

練乳チューブをチューチューと吸うわけじゃないですよ。

または

『カレーは飲み物』

という名言を残した(あ、まだ死んでないか。)

ウガンダみたいにそのまま飲むのとも違います。



県内外のスーパーでは

イチゴのシーズンになると、

イチゴの近くに練乳が置かれてますよね。


まぁ、

練乳とはそのように

イチゴなどにチョイと付けて食べる…

なんて使われ方が一般的ですが、

ここ沖縄では

お湯で溶いて飲むんですよ。


…こう書くと不味そうですね。


確かに嫁さんに自信を持って

飲ませたら、

一口でギブアップでした…。

不味いって…


そうだよな。

だって、普通は

練乳は『練乳100%』で頂くものだもんな…


要は薄めちゃってるもんね。


不味いって感じるはずだわ。



でも、

小さい頃からたまーに食卓に出てくる

『ワシミルク・ドリンク』

に慣れている俺にとっては、

未だに

美味しく感じるモノなんです。


きっと、

沖縄県出身の人はそう感じるのではないでしょうか?


昔の人は

風邪をひいた時だけ、

栄養としてコレを飲むことが出来たとかなんとか。



ちなみに、

ウィスキーを水で割る(薄める)のは

日本人だけって聞いたことがある。



世界ではウィスキーは水で割らない。

けど、

日本では水で薄めて飲む。



日本では練乳をお湯で割らない。

けど、

沖縄ではお湯で薄めて飲む。





それと一緒さぁー。







今日の一曲↓

『勇者の証〜Brave Eagle Of Apache〜』
/東京スカパラダイスオーケストラ
/『Full-Tension Beaters』
に収録。

今日のお題
『ワシミルク』
より、
『イーグル』
の名前の付いた曲をセレクト。

それにしても
このアルバム、かなり良い出来だよな。